遺跡・古墳に埋もれたロマン

遺跡や古墳と聞くとワクワクします。ちょっと不便で原始的な生活も、実は悪くないのではないかな、と思う私の雑記です。

2013-01-01から1年間の記事一覧

大阪府堺市 上石津ミサンザイ古墳跡

大阪府堺市の石津ヶ丘にあるのが「上石津ミサンザイ古墳跡」です。 この「上石津ミサンザイ古墳跡」は百舌鳥古墳群のひとつで、 5世紀中期に造られた履中天皇の陵墓であることが分かっています。 履天皇は仁徳天皇の第一皇子で、長じて第17代天皇となりまし…

東京都目黒区 青木昆陽の墓

目黒区下目黒の『目黒不動尊』こと龍泉寺の飛び地 境内にあるのが、江戸時代中期の儒学者・蘭学者であった 「青木昆陽の墓」です。 青木昆陽は江戸日本橋の魚屋の息子として生まれましたが、 京都の儒学者・伊藤東涯に儒学を学んだことから奉行の 大岡忠相に…

神奈川県横浜市 称名寺境内

横浜市金沢区にあるのが、北条実時が交流した 真言律宗のお寺「称名寺」です。 この「称名寺」は実時が亡き母の菩提を弔うために建てたお寺で、 奈良西大寺の僧侶・叡尊の著書『関東往還記』にも 記載されている由緒ある寺院です。 「称名寺」の境内には金堂…

神奈川県鎌倉市 稲村ケ崎新田義貞徒渉伝説地

神奈川県の景勝地である「稲村ケ崎」には、 鎌倉時代から南北朝の武将「新田義貞徒渉伝説地」があります。 新田義貞は後醍醐天皇に忠節を尽くし、 鎌倉幕府を滅亡に追い込む立役者となった武将です。 その義貞の伝説が残るのが「新田義貞徒渉伝説地」です。 …

神奈川県横浜市 大塚・歳勝土遺跡

「大塚・歳勝土遺跡」は横浜市都筑区の港北ニュータウン内に 残る弥生時代の遺跡です。 港北ニュータウンと遺跡というと一見ミスマッチに感じる人も いるかもしれませんが、ニュータウン建設に伴う事前事業として 発掘調査が行なわれ多数の発見があったとい…

福岡県福岡市 板付遺跡

福岡市博多区にある縄文時代晩期の遺跡が「板付遺跡」です。 この「板付遺跡」は当時の人々の水稲農耕の様子が分かる 日本最古の水田遺跡として注目を集めています。 「板付遺跡」が発見されるキッカケは在野の考古学研究者であった 中原志外顕が板付土器と…

北海道札幌市 豊平館跡

札幌市にあるのが北海道の重要文化財である「豊平館」です。 この「豊平館」は1880年(明治13)に、貴賓用の高級ホテルとして 明治政府民部省内に設置された開拓使によって建造されました。 貴賓用ホテルというだけあって、「豊平館」を初めて利用したのは …

東京都豊島区 雑司ヶ谷遺跡

1988年(平成10)からスタートした豊島区の本格的な 遺跡発掘調査により、区内には雑司ヶ谷遺跡を始めとする 16箇所の遺跡に注目が集まりました。 うち雑司ヶ谷遺跡では旧石器時代から現在までの遺構・ 遺物が発見され、江戸時代の茶屋や料理屋に関連した 遺…

京都府向日市 長岡宮跡

「長岡宮跡」は京都府の向日市から長岡京市などのエリアに 存在した当時の日本の首都の宮殿跡地です。 784年(延歴3)からわずか10年間と短い期間ではあるものの、 この地には桓武天皇の命による都が造られていました。 この「長岡宮跡」は永らく『幻の都』…

京都府亀岡市 千歳車塚古墳跡

「千歳車塚古墳」は京都府亀岡市の亀岡盆地にある古墳です。 その特徴は前方部が北西方向に向いた前方後円墳であることと、 口丹波では最大の古墳であること。 このエリアは古代の丹波国の中心であった場所であり、 一説には天智天皇の第四皇女であった元明…

京都府京丹後市 網野銚子山古墳跡

京都府の日本海側にある京丹後市には、国の史跡である 前方後円墳「網野銚子山古墳」があります。 この「網野銚子山古墳」は全長が200メートルもあり巨大な古墳で、 『日本海沿岸・三大古墳』のひとつに数えられています。 「網野銚子山古墳」が造られた4世…

北海道札幌市 北海道庁旧本庁舎跡

北海道札幌らしい史跡のひとつが「北海道庁旧本庁舎」です。 「北海道庁旧本庁舎」はレンガ造りの西洋館が国の重要文化財にも 指定されている貴重な建物です。 この「北海道庁旧本庁舎」が竣工されたのは1888年(明治21)で、 火事で焼失した開拓使札幌本庁…

東京都西東京市 田無神社本殿

西東京市にあるのが、鎌倉期に創建された「田無神社」です。 もともと「田無神社」は田無エリア北部の谷戸(水の豊かな 土地という意味の場所)に祀られていました。 しかし、江戸時代に入って徳川家康が江戸に城や町を築くに 当たり青梅街道が造られたこと…

群馬県富岡市 旧富岡製糸場

『富岡製糸場と絹産業遺産群』として世界遺産登録への 推薦を受けている群馬県の重要文化財が「旧富岡製糸場」です。 「旧富岡製糸場」は1872年(明治5)に官営模範工場のひとつで、 近代的な製糸工場として富岡市で操業をスタートしました。 後に官営工場か…

愛知県名古屋市 尾張戸神社古墳跡

『志段味古墳群』のひとつで、名古屋市守山区にあるのが 全長50メートルの前方後円墳の「尾張戸神社古墳跡」です。 この「尾張戸神社古墳跡」は、1923年(大正12)にすでに 京都帝国大学の梅原教授によって概略図が作成されていたものの、 前方後方墳と前方…

兵庫県神戸市 敦盛塚の石造五輪塔

神戸市須磨区一ノ谷町にあるのが「敦盛塚の石造五輪塔」です。 一ノ谷というと源平合戦(治承・寿永の乱)が思い浮かびますが、 その戦いで多くの人の心を打ったのが悲劇の美少年・平敦盛の エピソードではないでしょうか。 敦盛は平家一門の若き武将でした…

福岡県福岡市 丸隈山古墳跡

「丸隈山古墳」は福岡市西区の高祖山近くにある前方後円墳です。 この古墳は5世紀前半の古墳時代に造られた主長級の墳墓で、 国の史跡として『今宿古墳群』のひとつに指定されています。 古墳の全長は約85メートル、直径60メートルと巨大な墳墓ですが、 国指…

兵庫県神戸市 五色塚古墳跡

神戸市垂水区に残るのが、国の史跡である「五色塚古墳」です。 この「五色塚古墳」は別名「千壺」ともよばれる4世紀末から 5世紀初頭に造られたとされる兵庫県最大の前方後円墳です。 「五色塚」の名前の由来は、一日の時間帯によって石の色が 変わっていく…

北海道札幌市 開拓使札幌本庁本庁舎跡

北海道開拓の歴史の一幕を彩るのが「開拓使札幌本庁本庁舎跡」です。 「開拓使札幌本庁本庁舎跡」は札幌市中央区にあった旧官庁の跡で、 現在はその建物は遺されていません。 1869年(明治2)に明治政府によっていわゆる蝦夷地(北海道)の 開拓を担当する機…

神奈川県鎌倉市 円覚寺

神奈川県鎌倉市にある臨済宗の寺が国宝の舎利殿や梵鐘のある「円覚寺」です。 「円覚寺」は1282年(弘安5)に鎌倉幕府執権であった北条時宗によって開基された お寺で、鎌倉五山第二位の臨済宗円覚寺派の総本山としても知られています。 この「円覚寺」は鎌…

神奈川県鎌倉市 名越切通し

神奈川県鎌倉市から逗子市にかけてのエリアにあるのが「名越切通し」という史跡です。 この「名越切通し」というのは相模国(現在の神奈川県一帯)の戸塚宿から浦賀道へ続く 浦賀道の一部で、当時は鎌倉から三浦半島に行くための貴重な陸路でした。 「名越切…

神奈川県川崎市 白山古墳跡

川崎市幸区南加瀬の多摩川と鶴見川に挟まれたエリアにあるのが「白山古墳跡」です。 「白山古墳跡」は全長87メートル・高さ5メートルの前方後円墳でしたが、 残念なことに現在は削平されてしまって当時を偲ぶことはできません。 しかし、「白山古墳跡」から…

埼玉県比企郡 吉見百穴遺跡

埼玉県比企郡吉見町にあるのが、国の史跡にも指定されている 「吉見百穴」です。 この「吉見百穴」は古墳時代後期の横穴墓群跡であり、 一般的な古墳とは少し異なって多数の玄室が存在するユニークな 古代人のお墓となっています。 「吉見百穴」を初めて目に…

東京都台東区 伊能忠敬の墓

東京都台東区の源空寺にあるのが、日本全国で測量を行なって 地図を作ったことで知られる「伊能忠敬のお墓」です。 伊能忠敬は江戸中期の下総国の名主で、隠居後に天文学を学んだことから 全国の実測を行ない『大日本沿海與地全図』という地図の作成を目指し…

東京都新宿区 葛ヶ谷御霊神社遺跡

新宿区西落合にあるのが、平安時代の創建といわれる「葛ヶ谷御霊神社」です。 御霊神社は非業の死を遂げた人の魂を鎮め、祟りを免れるという目的のために 造られた神社を指します。 ここ「葛ヶ谷御霊神社」だけでなく全国にも多くの御霊神社がありますが、 …

神奈川県川崎市高津区 梶ヶ谷神明社上遺跡

川崎市高津区にあるのが、弥生時代後期の「梶ヶ谷神明社上遺跡」です。 この遺跡は住民が畑を耕しているときに発見されたもので、 弥生時代中期の住居跡と共に壺型土器やカメ型土器、椀型土器、 管玉、石皿、鉄斧なども出土しました。 さらに発掘調査では「…

東京都府中市 熊野神社古墳

府中市の「熊野神社古墳」は7世紀前半に築造された上円下方墳です。 このエリアは古墳の多いことでも知られていますが、 「熊野神社古墳」は三段築成で高さ6メートルというサイズになっています。 被葬者は明らかにはされていないものの、七曜文の銀象眼が施…

千葉県千葉市 加曽利貝塚

「加曽利貝塚」は千葉市若葉区にある縄文時代の貝塚遺跡です。 縄文時代の貝塚遺跡は国内に2000カ所ほどありますが、 千葉市の「加曽利貝塚」はそのなかでも最大の規模を誇るものです。 貝塚の名称でも分かるように、「加曽利貝塚」からは アサリやハマグリ…

神奈川県平塚市 塚越古墳

平塚市の北金目台地の東エリアにあるのが、 全長45メートルの前方後円墳である「塚越古墳」です。 「塚越古墳」は出土した管玉や長大な舟形木棺などから、 6世紀に造られたものではないかと考えられています。 ただし、1959年(昭和34)の発掘調査では管玉以…

東京都江戸川区 上小岩遺跡

「上小岩遺跡」は江戸川区北小岩にある古墳時代前期の集落の跡地です。 区内では最大の遺跡であり、弥生時代にはすでに人々が生活する場で あったことが分かっています。 さらに古墳時代に入ると大きな集落も形成され、現在でいうところの 東海地方の人々と…