遺跡・古墳に埋もれたロマン

遺跡や古墳と聞くとワクワクします。ちょっと不便で原始的な生活も、実は悪くないのではないかな、と思う私の雑記です。

謎多き時代から活用されている水漏れの技術と、それを防ぐ方法とは。

奈良県桜井市箸中にある箸墓(はしはか)古墳は、全長約276mの前方後円墳です。
日本最古の古墳である箸墓古墳は、卑弥呼の墓と言われています。


卑弥呼と言えば、神のお告げを聞いて邪馬台国を治めていた謎多き人物です。


日本には卑弥呼に関する文献が残っておらず、唯一「魏志倭人伝」という中国の歴史書にのみ記述があります。
しかし、不完全な情報が多く卑弥呼の治めていた邪馬台国も、実はどこにあるのか分かっていないそうで、更に謎は深まるばかりです。

その頃の古墳時代は、土器を作り食材の保存や、煮炊きに使用していました。
土器は釉薬(ゆうやく)を塗らずに焼き固める、素焼きの方法で作られていました。

 

素焼きで作られた器は、表面に無数の穴が開いて水を入れておくと、表面の穴から少しずつ水が漏れ、染み出していきます。
染み出た水が蒸発する際に、器の温度が下がり、中の水も冷やされるので、食材の保存等にも使われていました。

中の物を冷やす目的では有効活用される土器の穴ですが、煮炊きをする時はどうしていたのでしょうか。
煮ると水漏れして、中の水分が減ったり、気化熱で冷えてしまうのではないかと不思議に思いませんか?

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堅牢豪華なタンスも有名な岩手県奥州市の『角塚古墳(つのづかこふん)』

岩手県奥州市胆沢区南都田にある「角塚古墳」は、5世紀末から6世紀初頭の前方後円墳で、1985年に国の史跡に指定されています。


現在残っている部分は全長44~45メートル、2段築成の後円部は径約30メートルで、高さ約4.5メートル。一見して小さな丘という雰囲気です。

上空から見た写真では、馬蹄形と呼ばれる鍵穴のような古墳の形がはっきりと確認できます。

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奈良県明日香村 石舞台古墳

奈良県明日香村を代表する古墳の一つ、石舞台古墳です。


手塚治虫のアニメ、火の鳥ヤマト編に登場する古墳としても知られています。
埋葬者は近くに庭園を所有していた事から、蘇我馬子と言う説が有力ですが詳しい事はまだ分かっていません。

日本最大級の横穴式石室で岩の総重量は、約2300トンもあります。
特に天井を作る為に乗せた大きな石(天井石)は約77トンもあり、当時の運搬技術の高さを物語っています。

横穴式石室とは、古墳の横から羨道と呼ばれる通路を通って、お棺を納める部屋(玄室)へ行ける様にした石造りのお墓の事です。

玄室と羨道に水が溜まると、中から入り口まで続く溝から排水出来る様工夫が施されています。
排水溝から中に入っていくというルートがメインのようですが、なぜ、古墳に排水溝が必要なのでしょうか?

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東京都府中市 武蔵国府関連 発掘調査

府中市清水が丘の竪穴建物から、8世紀末に使用されていた珍しい形状のかまどが発見されました。

九州や近畿地方で同類のかまどが発見された例はありますが、東日本ではほとんど例がなく貴重な発見といわれています。

そのかまどは、なんとL字型をしています。

一般的なかまどは、炊き口と煙道が直線になっていますが、これは煙道が直角に曲がっています。

朝鮮半島で類似したL字型のかまどが発掘されているため、当時渡来系の人々との関わりがあったことが推測されています。

朝鮮半島で用いられたL字型かまどは、床下暖房のオンドルとの関連があるといわれています。

オンドルとは、炊き口から長めに煙道を設け、温かい煙を床下へ送る構造です。

そんな昔から床暖房があったとは驚きです。

いまの時代にも取り入れたい、エコで進化した台所ですね。

 

L字型かまどが発見された国府の東側は、もともと庶民が住む集落でした。

このL字型かまどの発見によって、国府の近くに渡来系の生活様式が持ち込まれていたことが確認されました。

つまり、庶民とは違う身分の高い人々も住んでいた、ということになります。

よって、古代武蔵国を統治するために重要な拠点であったことが憶測されています。

まだ謎は解けないそうですが、たったひとつのかまどから、壮大なロマンが広がっていきますね。

 

もしかしたら、その賃貸オフィスの下にも遺跡が……?秋葉原での発掘調査

「アキバ電気街やメイド喫茶で有名な秋葉原に遺跡が見つかった!」と聞くと、意外に感じる方も多いかもしれません。実はJR秋葉原駅前では遺跡の発掘調査が行なわれたことがあるのです。

 

秋葉原の駅前で遺跡調査がスタートしたのは2001年6月のことでした。駅前の再開発事業のため、敷地内の遺跡調査を行なう必要があったためです。現場は旧・神田青果市場があった場所で、市場移転に伴って駅前広場と駐車場になっていました。

 

その後、秋葉原の駅前再開発事業が計画され、旧・青果市場跡は商業ビルやオフィスビルの建設が始まることとなります。その事業を進める前に、敷地内の遺跡発掘および調査する必要が出てきたわけです。

 

都心部、しかも駅前での発掘調査には、さまざまな困難がありました。駐車場のコンクリートやアスファルトを除去するため、大型重機なども活用して大掛かりな工事が進められました。

 

関係者の皆さんのご苦労が実り、駐車場の下からは明治~江戸時代の地層が発見できたのです。発見されたのは江戸時代の武家屋敷や茶碗・漆器・桶・下駄・キセルなどの日用品のほか、富士山噴火の火山灰層といった貴重なものです。

 

秋葉原の遺跡発掘調査は2002年3月に完了し、現在では同敷地に高層マンションや神田消防署の新庁舎、商業ビルが建設されています。

 

 

秋葉原と言えば、以前から賃貸オフィス人気も非常に高いエリアですよね。
私の友人も秋葉原の賃貸オフィスを借りて仕事をしているのですが、この遺跡発掘調査の話をしたところ「え、じゃあ俺の借りてるこの賃貸オフィスの下にも遺跡が埋まってる可能性があるってこと!?」と目をキラキラさせて食いついてきました。

 

元々、現在の賃貸オフィスの立地が気に入って借りた彼でしたが、その上歴史ロマン好きでもあるので、本拠地にしている賃貸オフィスにさらに愛着を持ったようです。
秋葉原の話題から賃貸オフィスへの愛着が生まれるなんて、面白いこともあるものですよね。

 

みなさんも、自分が住んでいる土地や仕事で通っている土地について、ちょっと調べてみませんか?
もしかしたら、驚くような発見がそこに隠されているかもしれませんよ。

 

熊本 チブサン古墳

チブサン古墳は、山鹿市城字西福寺に位置する、古墳時代後期に造られたものです。

この古墳は、保存状態がいいことから、熊本県内ではもちろん、日本を代表する古墳の一つとして全国的に知られています。さらに、国の史跡に指定されています。 チブサン古墳は、前方後円墳で、その中には、割り石で作られた「石室」を見ることができます。

その石室には、「石棺」と呼ばれる、石で作られている棺があります。その石棺は、赤、白、黒で綺麗に塗り分けられており、中央に描かれた紋様が女性の乳房に似ているので、この「チブサン」という名がつけられたと言われています。以前、前方部と後円部の境の所に、「石人」と呼ばれるものがありましたが、現在は、「東京国立博物館」に所蔵されています。

チブサン古墳では、見学会なども定期的に開かれており、参加者は、内部を見学することが可能です。見学料は、一般と大学生が100円、高校生以下は50円となっています。団体で見学を希望する方は、一般と大学生が60円、高校生以下は30円となっています。

興味がある人は、事前に博物館へ確認してみてください。 古墳が好きな人は、国の史跡にも指定されている「チブサン古墳」へ、ぜひ足を運んでみてください。

レンタルオフィス探しがいつの間にかメイド喫茶から桜田門への散策へ

歴史好きの人であれば誰も知る「桜田門外の変」。
江戸末期に大老井伊直弼が、水戸の脱藩者と薩摩藩士に暗殺された事件です。

 

その事件の名称にも使われている桜田門は、江戸城の南側に位置しています。

 

この門のすぐ目の前に警視庁本庁があることから、警視庁のことを隠語で「桜田門」というのは、刑事ドラマ好きの方であればよくご存じのことだと思います。

 

桜田門そのものに話を戻します。

 

江戸城には内桜田門と外桜田門の2つが存在しますが、一般的に桜田門と呼ばれているのは「外桜田門」の方で、内桜田門は桔梗門と呼ばれることの方が多いようです。

 

さらに外桜田門は二重構造になっており、外側の高麗門と内側の渡櫓門から構成されています。

 

大正12年の関東大震災で一部破損しましたが、鋼鉄の土蔵造りに改修されているので、今やオリジナルよりもよっぽどしっかりした造りになっているのは言うまでもありません。

 

桜田門へのアクセスは、東京メトロ有楽町線の桜田門駅3番出口から徒歩1分、丸ノ内線・日比谷線・千代田線の霞ヶ関駅A2出口より徒歩3分になります。

 

 

そういえば先日、歴史マニアの友人のレンタルオフィス探しに付き合って、メイド喫茶に行きました。


何故メイド喫茶かというと、友人が秋葉原か大手町の辺りにレンタルオフィスを借りたいと言っていたため、まずメイド喫茶でメイドさんに気合いを充填してもらおう、という話になったからです(笑)。

 

1時間ほどメイド喫茶で遊んだ後、やっとレンタルオフィス探しを開始しました。

 

メイド喫茶を出てまず秋葉原周辺のレンタルオフィスを見学し、その後万世橋を渡って神田の各所に散らばるレンタルオフィスを見て回り。
少し休憩してから、いい物件が見つかるよう将門塚にお参りをして、大手町周辺でさらにレンタルオフィスを見学。

 

そのまま通り沿いに南下して「こうなったら行けるところまで歩いていこう!」と何故か盛り上がり、気が付けば桜田門まで来ていました。
周辺には残念ながらレンタルオフィスは無いようでしたが、秋葉原からなら歩いて1時間ちょっととは思っておらず、歴史マニアの友人と一緒だったことも相俟って、とても面白い1日となりました。

 

皆さんも、良かったらメイド喫茶帰りに、桜田門外の変に思いを馳せつつ桜田門まで歩いてみませんか?
けっこう面白い探検が出来るのでお勧めですよ。

北九州市八幡西区 松本遺跡

松本遺跡のあった永犬丸地区には貝塚など数々の遺跡があります。 ここに邪馬台国があったのだとおっしゃる方の主張として大きいのは松本遺跡から出た青銅の鋳型が最古のものであるという調査結果や、もうひとつ、井戸としても最古・・・という点ではないでしょうか。

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 青銅器を作るときに必要な「冷却」をこの井戸の地下水で行われていた、その最初の場所なのではないかということです。 もうこのあたりの発掘はほぼやっていないようなのですが、この地区には他にも弥生時代の住居跡や石柩群、古墳時代の土器の窯址や精錬炉なども発見されているようで、古くからあった生活に思いを馳せ、さらにそのあとの時代の遺跡などに目を移すと、脈々と続いていくその地域の人々の息遣いや信仰などが見えてくるような気がします。 

あがり症なんて怖くない!

人と話すことがとても苦手で苦労している方は予想外に少なくないみたいです。

 

自分の気持ちが先方に疎通しないとか、見ず知らずの人とどんな会話を楽しめばいいのかどぎまぎしてしまうという経験をしたことがトラウマになっていませんか?

 

また、大多数の前では不安に思い口を閉ざしてしまうとか、人前で喋ることほど辛いことはないという葛藤も割と耳にする機会があります。

 

そのような心痛を克服してくれるのが日本コミュニケーション学院(東京都渋谷区)が主催する話し方教室なのです。

 

25年にも渡って実践してきたことを糧に多くの成功例を掲げている日本コミュニケーション学院では、話すことが何よりも嫌いな人を良い方向に導いてくれます。

 

バラエティに富んだレッスンを通じてコツコツ勉強することで人前で話すことの抵抗が少なくなれば仕事でもプライベートでも上手くいく機会が増えるでしょう。

 

受講生の「話が上手になりたい」を真摯に受け止めプログラムが組まれていることも日本コニュニケーション学院だけが可能な長所です。

 

敷居が高いと思っている方は少人数グループ授業で学べる初学者コースからスタートです!!

 

次にマスタリーコースへとレベルアップすることができます。

 

自分の置かれている立場・役割に応じた講座として、管理職昇進試験合格への話力開発コースは、一般的なビジネススキル向上の講座と同等以上のクオリティで、口コミで関係各方面へと広がりをみせています。

 

初心者向けコースでも上級者向けコースでも確実な結果を出せるように企画されているので、卒業した後は、周りの人たちから驚かれるでしょう。

 

実際に卒業生の人たちからも日本コミュニケーション学院に通って良かったという話を良く聞きます。

 

人間関係の問題が無くなると、普段の生活が明らかに変わるでしょう。

 

東京都練馬区 中村南遺跡

 東京都練馬区中村南1丁目の中村中学校の東一帯に、 「中村南遺跡」があります。

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実はこの遺跡、非常に著名なのです。

というのも、昭和30年代に旧石器時代の資料がまとまって採取され、 その中には、関東地方でまさに2例目という非常に貴重な資料である 細石刃石核が含まれていたからなのです。 その後の発掘調査により旧石器・縄文・古墳の遺構・遺物が 確認され練馬区にとっては数少ない、 縄文時代中期の阿玉台式土器を伴う住居址が発見されたのです。 東京に残る何千年も昔の人々の暮らし・・ロマンを感じさせます。
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