埼玉県の東北エリアで群馬県にもほど近い行田市の 真言宗観福寺境内にあるのが「南河原石塔婆」。
この「南河原石塔婆」は鎌倉時代中期の代表的な板碑で、 江戸時代の書物『新編武蔵風土記稿』にも記載がある 歴史あるものです。
石塔婆には文応2年の銘とともに阿弥陀如来を意味する 梵字や阿弥陀三尊の図像も刻まれています。
これまでの研究では源平争乱の際に摂津国で討ち死にした 河原太郎・次郎の供養碑であるとも伝えられていますが、 実際のところ真偽は不明のようです。
謎が残る碑だけにさらなる研究を待ちたいですね。
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