愛知県名古屋市 尾張戸神社古墳跡
『志段味古墳群』のひとつで、名古屋市守山区にあるのが 全長50メートルの前方後円墳の「尾張戸神社古墳跡」です。
この「尾張戸神社古墳跡」は、1923年(大正12)にすでに 京都帝国大学の梅原教授によって概略図が作成されていたものの、 前方後方墳と前方後円墳のふたつの説が出ていました。
それが解明されたのは2008年(平成20)になってからで、 前方後円墳であることが分かったのです。
「尾張戸神社古墳跡」からは古瀬戸の四耳坪片や土師器皿片、 瓦、山茶碗片などが出土しています。
土師器(はじき)、山茶碗(やまちゃわん)とは昔の食器のことです。
食器というとグッと親近感が沸きますね。
これは副葬品でしょうが、現代は出棺の際にお茶碗を割る風習がある地域もあります。
食器イコール食事、イコール命というイメージが沸いてきます。
この土師器や山茶碗はどのような思いで入れられたんでしょうね。